もともとは河川で拾うという原始的な方法
2024.10.30
古くから伝わるダイヤモンドの採掘方法は、パンニングと呼ばれる原始的なものです。ダイヤモンドがありそうな川に、ザルを持った人が入って、周囲の砂利や泥ごと掬い上げます。その後人の目で、砂利や泥の中にダイヤモンドが混ざっていないかを、洗いながら確認していきます。このパンニングは、主にサイズの小さなダイヤモンドを採取するために用いられます。サイズの大きなものは、目視でも確認できることが多いからです。また作業自体は非常にシンプルですが、あまり効率の良い方法とは言えません。そもそも川に流れているダイヤモンド自体が少ないからです。ダイヤモンドが含まれた岩石が風化によって崩れたり、ダイヤモンドがある層が地殻変動によって地表に上がってきたりするなど、低確率の偶然に左右されます。したがって採掘の設備や技術が高くなった現代では、このパンニングが行われることはあまりありません。あくまでも他の方法のサポートとして用いられることが多いです。